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菊池 新学
東北の写真の先覚者 菊池新学
1832年(天保3)11月20日、天童市大字山元字若松の若松寺の別当新蔵坊に生まれる。父常右衛門が江戸に遊学中写真術を身に付け、その子新学に伝授する。新学も1867年(慶応3)江戸に出て、写真師行方敬馬に入門し写真術を学ぶ。
1868年(明治元)郷里に帰り、山形市七日町(現山形銀行角)に大変モダンな西洋館を建て写真業を始める。その後再び上京し、当時写真の神様といわれた横山松三郎に入門。写真術を磨く。
1880年(明治13)、当時の山形県令三島通庸から御用写真師に任ぜられる。三島県令が進めた道路開削、架橋、学校、病院、郡役所など数々の事業を撮影写真として残した。翌年明治天皇東北巡幸の際、三島県令の事跡をアルバムにして献上した。
晩年、新学は若松寺如法堂の住職をし権少僧都の位を受ける。新学の孫学治(東陽)は、オリエンタル写真工業株式会社を設立する。山形市千歳公園内に「奥羽写真業祖新学壽蔵碑」がある。
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