市長の部屋

施政方針

平成25年度 施政方針

平成25年度 施政方針

はじめに

 平成24年度第7回天童市議会定例会に当たり、市政運営の基本的な考え方について、所信の一端を申し上げ、市民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。
 平成25年度は、私が市政をお預かりした市長の二期目が本格的にスタートする年度に当たります。これまでを振り返りますと、市長就任以来、私は一貫してマニフェストに掲げた「子育て支援」、「観光・ものづくり」、「スポーツ・健康づくり」の三つの日本一への挑戦、そして、その挑戦を支える「市役所改革」に取り組んでまいりました。
 特に、平成24年度からは、子育て世代の負担軽減を図るため「第3子以降の児童に係る保育料等の無料化」に新たに取り組むとともに、4月の桜まつりに合わせて「天童温泉しだれ桜まつり」を開催し、本市中心部に新しい賑わいを創り出すことができました。また、安全・安心な市民生活につながる社会基盤整備として「八幡山第2配水池」の竣工を見たほか、第一中学校改築工事及び第二・第三中学校の大規模改修工事などの教育環境整備を推進することで、本市が抱える課題の解決について一つずつ着実に進めることができました。これらも議員の皆様をはじめ多くの市民の御協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
 さて、東日本大震災から、まもなく二年が経過しようとしております。福島県からの避難者を中心に650名余りの方々が、本市に避難している現状にあり、いまだ、ふるさとに帰郷できる目途が立っていない状況にあります。また、被災自治体の多賀城市に対しては、現在も市職員を派遣し、復興支援を継続的に行っているところであります。
 しかし、国の復興計画はなかなか進まない状況にあり、被災された方々には、長期にわたり心労の耐えない日々が続いていることは誠に痛恨の極みであります。復旧・復興に向けた被災自治体の着実な歩みを推進するため、国の総力を挙げた取組が着実に実施されるよう、市長会等をとおして、強く要望してまいります。
 さて、国政においては、昨年12月に第二次安倍内閣が発足し、安倍首相は、このたびの国会の所信表明演説において、当面の課題として、「経済の再生」、「震災からの復興」、「外交・安全保障」の三点に絞り込んで、政権運営に取り組んでいくことを表明しております。特に、経済再生については、最大かつ喫緊の課題と位置づけ、大胆な金融政策と機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の『3本の矢』で経済再生を推し進めるとの方針が示されたところであります。是非、この危機突破内閣において日本経済の建て直しを実現してもらいたいと期待するところです。
 このような状況の中、地方としては、地方分権改革を着実に進めるため、自治体への権限移譲、地方税財源の充実強化、地方交付税の総額の確保と法定率の引上げなどが実現するよう要請していかなければなりません。一方、本市としては、財源の確保と政策の整合性を重視して、将来にわたって持続可能で、健全な行財政運営を堅持していくことが自治体経営にとって重要であると考えております。
 平成25年度は、第六次天童市総合計画の4年目に当たり、計画期間の後期に入っていきます。将来都市像である「笑顔 にぎわい しあわせ実感 健康都市」の実現に向け、五つのまちづくりの目標に向かって次の施策を展開していく考えであります。

 第一は、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」です。
 市民の健康づくりや介護サービスの向上、子育て支援などを推進するため、福祉と保健と医療の連携を強化し、きめ細かで総合的な行政サービスを展開します。
 中でも、子育て支援については、「子育てするなら天童市」と言われるよう、幅広い分野の施策を連携して実施し、子どもを安心して生み、育てることができる環境づくりをより一層推進します。
 健康づくりでは、平成24年度に策定した第二次「健康てんどう21行動計画」に基づき、市民一人ひとりの健康づくりに対する意識の向上を図り、ライフステージに応じて健やかで心豊かに生活できる社会を目指します。
 高齢者福祉では、お年寄りの方が元気で安心して生活できるように、社会参加や生きがいづくりを進めるとともに、第五期介護保険事業計画に基づき、介護予防事業の積極的な展開と介護サービスの充実を図ります。

 第二は、「魅力と活力ある産業のまちづくり」です。
 元気で活発なまちづくりを進め、地域経済の活性化と定住人口の確保・増加を図るためには、農林業、工業、商業、観光の振興を図り、業種間の連携を深めるとともに、企業誘致に積極的に取り組み、安定した雇用の確保を図る必要があります。
 そのため、荒谷西工業団地における企業立地を促進するとともに、天童インターチェンジ周辺の地理的優位性を踏まえ、工業団地の形成を進め、新しい雇用の場を創出します。また、農業においては、国で取り組みを始めた「人・農地プラン」の策定により、新規就農者対策事業に引き続き取り組み、明日を担う後継者の育成を図ります。

 第三は、「緑ある住みよい環境のまちづくり」です。
 安全・安心な住環境の確保は、市民生活の基本となるものであり、災害に強い都市基盤の整備をはじめ、消防・防犯体制の充実など、安全で安心なまちづくりに万全を期します。
 特に、倉津川流域の雨水対策が喫緊の課題であることから、雨水排水対策事業に取り組みます。
 公共施設の耐震化の面では、平成24年度に策定した天童市市有施設耐震化実施計画に基づき、平成25年度から市庁舎を含めた公共施設の耐震化に着手します。
 自然環境や景観保全の面では、舞鶴山の親水空間整備を引き続き実施するとともに、市民の憩いの場としての天童高原の整備に取り組みます。また、交通基盤の整備では、市街地と田園集落間や市外を結ぶ幹線道路の計画的な整備を図ります。

 第四は、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」です。
 未来を開く子どもたちが、健康で心豊かに成長できるよう、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を担い、連携して子育てに取り組みます。
 特に、安全な教育環境を整備するため、第一中学校の改築工事を引き続き実施するとともに、第四中学校の大規模改造を行います。
 連携協定を締結している明治大学との間においては、産・学・官
の分野でさらに密接な連携を図りながら交流を充実します。
 また、スポーツの面では、J1復帰を目指すモンテディオ山形やパイオニアレッドウイングス、東北楽天ゴールデンイーグルスに対して、ホームタウンとして継続して力強い支援を続けていきます。

 第五は、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」です。
 厳しい財政状況の中、行政サービスを充実させ、魅力あるまちを目指すため、適正で健全な行財政運営に一層努めます。また、活力ある地域づくりを目指す地域づくり委員会等の活動を支援し、真に豊かさを実感できるまちづくりを進めます。
 特に、平成24年度に取り組んだ新たな行財政改革を発展的に継承し、経営の視点からの業務の見直し及び職員の意識改革と組織の活性化を推進するために「(仮称)天童市行政経営計画」を策定し、健全な財政を堅持しながら行財政改革を推進します。

平成25年度予算の大要

 次に、平成25年度当初予算の大要について申し上げます。
 我が国の景気は弱い動きを続けており、平成25年度にかけては、海外の経済の状況が改善するとともに、我が国の景気も緩やかに回復していくことが期待されますが、海外の景気の落ち込みが、我が国の景気を引き続き停滞させるリスクとなっています。
 このような状況を踏まえ、国の平成25年度予算は、景気の悪化の回避とデフレからの早期脱却及び成長力の強化を図るため、「日本経済再生に向けた緊急経済対策」に基づく平成24年度の大型補正予算と一体的なものとするとともに、「復興・防災対策」、「成長による富の創出」、「暮らしの安心・地域活性化」の3分野に重点を置くとしています。
 一方、地方に対しては、安定的な財政運営に必要となる地方税、地方交付税等の一般財源の総額を確保するとしているものの、国の取組と歩調を合わせて、給与関係経費などを始めとする地方財政計画の歳出を見直し、抑制を図るとしており、これを反映して地方交付税等が縮小される見込みです。地方財政の状況は、これまで同様、社会保障関係費の自然増や公債費が高い水準で推移することによる財源不足に加え、地方固有の財源である地方交付税が減少することで、その厳しさは一層深まるものと予想されます。
 こうした中、本市の平成25年度当初予算編成に当たっては、中長期的な視点に立った持続可能な財政運営を堅持することを基本とし、第六次天童市総合計画の後期計画の初年度に当たることから、個々の施策の推進はもとより、今後のまちづくりの根幹となる未来創造重点プロジェクトに積極的に対応する予算としました。
 歳入予算については、所得の伸びが期待できない中、市税の減少が見込まれるなど、一般財源の不足は避けられず、基金繰入金により財源の確保を図ったところであります。
 歳出予算については、市有施設の耐震化などについて前倒しを行うなど、スピード感を持って取り組むほか、学校教育施設を始めとする施設整備を推進するとともに、市民生活の安全・安心を念頭に置いた施策を着実に推進することを目指しました。また、国の緊急経済対策等に対応する施策についても、引き続き積極的に取り組みます。
 この結果、平成25年度の一般会計予算総額は207億7千万円で、前年度比6億円、3.0パーセントの増としました。また、一般会計並びに特別会計、企業会計を含めた全会計の予算総額は、402億9,628万4千円で、前年度比13億7,198万8千円、3.5パーセントの増としました。

平成25年度重点施策

 次に、平成25年度の重点施策について、第六次天童市総合計画の基本計画に沿って、御説明申し上げます。
(安心して健やかに暮らせるまちづくり)
 初めに、「安心して健やかに暮らせるまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
 子育て支援の面では、芳賀土地区画整理事業地内に整備する子育て支援施設の実施設計及び施設整備工事について、平成24年度からの繰越事業として取り組みます。また、本市の子育て支援を代表する施策である中学3年生までの医療費の完全無料化に引き続き取り組みます。さらに、第3子以降の児童に係る保育料等の無料化事業についても継続して実施します。
 平成24年度に策定した就学前施設及び放課後児童クラブのあり方に関する構想に基づき、民間が行う保育所整備事業に対して県の補助と合わせて本市も積極的に支援します。また、放課後児童クラブについては、児童の生活環境の改善が必要な施設を年次計画に基づき整備する方針であり、平成25年度については、条件の整った施設から移転改築に取り組みます。
 高齢者福祉については、天童福祉厚生会が実施する特別養護老人ホーム明幸園改築事業を支援します。また、障がい者福祉については、障がい者の社会参加を促進するため、新年度から新たにガソリン券を支給します。さらに、障がい児一時預かり事業については、のぞみハウスの一部を改修することにより施設の環境を改善し、受け入れ人数を増やすとともに、放課後一時預かり事業を新たに実施します。
(魅力と活力ある産業のまちづくり)
 第二に、「魅力と活力ある産業のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
 本市の基幹産業の一つである農業については、天童の特産果実の輸出拡大を図るため、天童市農業協同組合と連携しながら、台湾において「ラ・フランス」と大粒系ぶどう「シャインマスカット」のプロモーション活動を昨年に引き続き展開します。また、村山管内の市町と共同で、初夏と秋に仙台駅構内において特産果実のPR販売を実施します。
 新規就農者の確保と育成を総合的に支援するための「結い農プロジェクト事業」については、国から打ち出された新規就農総合支援事業と市独自の支援事業を組み合わせて積極的に取り組みます。また、農業水利施設の長寿命化を図るため、天童土地改良区及び三郷堰土地改良区が実施する基幹水利施設ストックマネジメント事業に対して支援します。
 観光面では、観光情報の発信強化として、首都圏及び仙台圏を中心に、さまざまな広報媒体を活用した観光PRを展開します。また、観光交流人口の拡大を目指すクアオルト推進事業を展開し、健康ウォーキング「クアの道」の整備や誘客メニューの開発に取り組みます。一方、昨年から始めました「天童温泉しだれ桜まつり」を引き続き開催し、天童桜まつりと併せ、さらなる賑わいをつくっていきます。将棋に関係する事業としては、11月末に本市で開催が予定されている「アマチュア王将戦全国大会」を支援し、「将棋のまち天童」を全国に発信します。
 中心市街地の活性化については、中心市街地活性化基本方針に基づき、平成25年度から天童市中心商店街等にぎわい創造支援事業を創設し、新たに商店街などが行う事業に対し補助金を交付するなど、中心市街地の活性化を図ります。
 産業と雇用の面では、天童インターチェンジ工業団地の平成26年度からの分譲開始に向けて、下水道管理センター跡地を整備するとともに、アクセス道路を整備します。
(緑ある住みよい環境のまちづくり)
 第三に、「緑ある住みよい環境のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
 舞鶴山の整備については、天童古城地区整備事業を活用して親水空間及び公園の整備を進めるとともに、事業区域内の市道整備などに継続して取り組みます。
 天童高原については、平成26年度からの指定管理者への移行に向けて、キャンプ場周辺の施設やトイレの改修整備、圧雪車の更新などの事業を、平成24年度からの繰越事業として取り組みます。
 空き家対策については、新たな空き家の抑制と崩壊等の未然防止を図るため、平成24年度に各町内会から報告を受けた資料を基に、建築士による現状確認を実施し台帳作成を行うとともに、空き家の適正管理に関する条例について、平成25年度中に制定できるよう作業を進めます。
 継続事業である市道矢野目高擶線、清池南小畑線などの幹線道路の改良工事を引き続き推進するとともに、市道乱川矢野目線及び原崎橋架け替え事業については平成25年度の完成を目指して事業を推進します。さらに、各地域から要望の多い生活関連道路の改良及び維持補修工事についても、計画的に取り組みます。
 土地区画整理事業では、組合施行で実施している芳賀地区については、保留地分譲を促進するため、都市計画道路や区画道路等の円滑な整備とともに事業全体の推進を支援します。
 防犯対策の面では、天童駅東口や温泉地区などに防犯カメラを設置して、安全・安心なまちづくりを推進します。
 公衆街路灯については、安全・安心なまちづくりのため整備を推進するとともに、環境に対する負荷を軽減するためLED化を進めます。なお、これまで町内会が費用を負担してきた公衆街路灯の維持修繕については、平成25年度から市で直接行うようにし、町内会には街路灯の点検等の管理をお願いする仕組みに変更します。さらに、道路照明灯や中学校通学路灯のLED化への切り替えを推進します。
 消防活動については、平成25年度から、新たに女性消防団員を登用し、火災予防の広報活動や応急手当の普及啓発活動に取り組みます。また、昨年度から実施している消火栓ホースの更新事業に引き続き取り組むほか、ホース格納箱の修繕塗装について支援します。
 公共交通では、予約制乗合タクシーについて、利用者の利便性の向上を図るため、平成25年度から路線型運行を現在の3路線から4路線に増やして運行する計画です。また、芳賀地区のJR新駅の設置に向けて、基本調査設計及び実施設計をJR東日本へ委託して作成します。
(生き生きとした人をはぐくむまちづくり)
 第四に、「生き生きとした人をはぐくむまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
 明日を担う子どもたちが明るく健全に育つことは、本市の将来にとって極めて重要です。子どもたちの安全な教育環境を確保するため、第一中学校の改築については、平成25年11月の完成に向け建設工事を推進するとともに、第四中学校の大規模改造工事についても、平成24年度からの繰越事業として取り組みます。
 学校教育においては、不登校対策や特別支援教育を充実するため、すこやかスクール支援員を増員し、児童生徒一人ひとりのニーズに応じた適切な教育を推進します。
 また、市民の自主的な学習環境の整備については、中学・高校生を中心とした学習の場を確保するために、天童ターミナルビル内に学習支援室を開設します。
 公民館等の整備については、平成24年度に策定した市有施設耐震化計画及び社会教育施設等整備計画に基づき、各市立公民館の改築や耐震化工事に着手し、平成26年度改築予定の高擶公民館及び寺津公民館について実施設計を行うとともに、津山公民館ほか2館について耐震補強工事を実施します。また、天童中部公民館及び長岡公民館については、以前から要望のあったエレベーターを設置します。さらに、高原の里交流施設ぽんぽこ及び勤労青少年ホームについても、耐震補強工事を行います。
 スポーツの面では、平成25年8月に本県において東北総合体育大会が開催され、天童市ではサッカーを始めとする6種目が行われることから、地元自治体として大会を支援します。
 また、平成29年度に山形県を主会場に開催されるインターハイに向けたジュニア選手層の競技力向上を目的に「ジュニアスポーツ選手育成強化事業」に引き続き取り組みます。
 J1復帰を目指すモンテディオ山形の支援として、山形県スポーツ振興21世紀協会を支援するとともに、市民応援デーなどを企画し、サポーターの拡大に繋げていきます。さらに、ホームタウンTENDO推進協議会をとおし、三つのホームタウンチームを継続して支援します。
 芸術・文化の面では、市民芸術祭が第50回を迎えることから、記念公演などを実施して、市民による芸術文化活動がより一層活性化するよう支援します。また、貴重なレコードを活用したレコードサロンの運営については、レコードファンの要望に応えるため、定期的にレコードコンサートを開催するとともに、一般開放を拡大します。
(健全な行財政運営と協働のまちづくり)
 第五に、「健全な行財政運営と協働のまちづくり」を実現するための施策について申し上げます。
 行財政改革については、平成24年度で計画期間が終了する第六次天童市行財政改革大綱(後期計画)の実施状況等を踏まえ、新たに「(仮称)天童市行政経営計画」を策定し、市民目線による課題の解決及び経営資源の有効活用、市民サービスの向上等に積極的に取り組みます。
 平成24年度の行財政改革で取り組んできた公(おおやけ)の施設の開館日時の拡大については、平成25年4月から、利用者数の増加が見込まれる天童市スポーツセンターなど7施設の開館日時を拡大し、基本的には、これまでの週1回の休館日を月1回に変更し、施設を利用する市民に対してサービスの向上を図ります。
 また、業務見直しの基本方針に基づき、平成25年度から上下水道事業所において包括業務委託を行うとともに、市民課の窓口において、嘱託職員による窓口サービス推進員を配置して窓口サービスを充実するなど、市民サービスの向上を図ります。
 市税等の納付環境の向上を図るため、平成25年4月からコンビニエンスストアでの、後期高齢者医療保険料を除く市税等の収納を実施します。
 平成25年7月の参議院選挙から、選挙の投票所の整理統合を実施する予定ですが、投票環境の整備や改善を図りながら、投票率の向上に努めます。
 さらに、県からの権限委譲事務として、パスポートの発給に関する事務について委譲を受け、市民課の窓口でパスポートの申請受付及び発給を行い、市民の利便性の向上を図ります。
 平成24年度に策定した市有施設耐震化計画に基づき、市庁舎の耐震改修の設計と工事を、一体的に2か年事業で実施します。
 協働のまちづくりの面では、明治大学と天童市の連携事業の中で、行政と市民の協働によるまちづくりを実践する地域のリーダーを育成するため、未来塾を創設し講座等を開催します。
(水道事業)
 次に、水道事業について申し上げます。
 地震等の災害に対応できるよう、老朽化した配水管等の耐震化を推進するとともに、貫津加圧場に自家発電装置を設置いたします。また、八幡山第一配水池の屋根の防水工事を行います。
 水道水の使用水量が年々減少し厳しい経営環境にありますが、安全な水の安定供給のため、より一層の効率化と健全な経営に努めます。
(病院事業)
 次に、病院事業について申し上げます。
 昨今の病院を取り巻く医療環境は、慢性的な医師・看護師不足をはじめ、医師の偏在などによる医師不足など、依然として厳しい状況にありますが、地域の中核病院として市民の信頼と期待に応えられるよう、安全で安心できる医療サービスの充実に取り組みます。
 特に、平成25年度は市民病院改革プランの最終年度であり、医師確保や診療体制の整備とともに、経営改善に全力で取り組みます。
(下水道事業)
 最後に、下水道事業について申し上げます。
 芳賀地区などにおいて管渠整備を推進するとともに、老野森地内などにおいて老朽管の更生工事を行い、管渠(かんきょ)の耐震化・長寿命化を図ります。雨水事業については、倉津川第1号幹線、清池第2号幹線の函渠(かんきょ)築造工事を行います。また、下水道管理センターの構築物については、年次計画に基づく最終年度として解体を行います。
 地方公営企業として、より一層の効率化と健全な経営に取り組み、下水道サービスを充実します。
 以上が各会計における施策の大要であります。
この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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