市長の部屋
随想集
令和3年9月
猛暑もようやく和らぎ、朝晩は涼しさを感じる季節となりました。
9月1日は防災の日です。近年、全国で、地震や津波、台風、豪雨などの自然災害が相次いでおり、昨年7月に山形県を襲った豪雨により、天童市でも約750人が避難する状況となりました。
市といたしましても、安全・安心なまちづくりに全力で取り組んでおりますが、急に襲ってくる災害に対しては、一人ひとりの備え、そして家族・地域での協力体制など、自助・共助が何より大切です。ぜひ、この機会に、防災グッズの準備やハザードマップの確認、状況に応じた避難経路などについて、家族で話し合っていただきたいと思います。
さて、東京2020オリンピックは、新型コロナウイルス感染症拡大により、1年の延期を経て、開会式をはじめ大半が無観客という異例の事態の中での開催となりましたが、選手の皆様は、世界の大舞台で活躍を見せ、日本選手団は、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個の合計58個ものメダルを獲得するなど、私たちに大きな感動と希望を与えてくれました。また、本市のホストタウンであるトルクメニスタンのポリーナ・グリエワ選手が、ウエイトリフティング女子59キロ級で銀メダルに輝き、トルクメニスタンとして初のメダル獲得となりました。
また、東京2020パラリンピックが8月24日に開幕しました。4,403人の選手が参加し、障がいの種類や重さにより22競技539種目の競技が実施されています。国際パラリンピック委員会の会長が開会式で述べた「違いは強みであって弱さではない」という言葉のとおり、選手たちは、障がいを抱えながらも最大限に能力を発揮し、日本勢も多くのメダルに輝いています。障がいの有無に関わらず、逆境を乗り越え、自分や仲間を信じてまっすぐに進み続けることは簡単なことではありません。選手たちの姿には、逆境にどのように向き合い、乗り越えて生きていくべきかを考えさせられます。「多様性」の中で、それぞれが認め合い、自己肯定感を持って生きていくことが、パラリンピックのコンセプトである「共生社会」(=ともに生きる社会)の根本として非常に大切なことと感じたところです。
また、サッカーJ2のモンテディオ山形は、ピーター・クラモフスキー監督の新体制において、8月9日、対ジェフユナイテッド戦で7連勝というクラブの連勝記録更新を成し遂げ、順位は5位に浮上しました。その後、22日の対琉球戦では惜しくも2対2の同点で引き分け、28日の対山口戦では13試合ぶりの敗戦となりましたが、この勢いをさらに盛り上げ、好機で決めきるべく、市民一丸となってモンテディオ山形に熱い応援を送りたいと思います。
山形県内でも新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しており、9月12日までを「感染拡大防止特別集中期間」と設定し、感染抑止を図っています。市民の皆様には、ワクチン接種が終わった方も含め、マスクの着用や外出を控えるなどより一層の感染防止対策をお願いします。