市長の部屋
随想集
令和4年6月
6月に入り、初夏の味覚さくらんぼのシーズンが近づいてまいりました。市内のさくらんぼ畑では、雨よけハウスのビニールの被覆作業など収穫に向けた準備が進んでおり、農家の皆様は、これから忙しい日々が続くと思いますが、農作業中の怪我や体調管理には十分気をつけながら、甘くておいしいさくらんぼづくりに励んでいただきたいと思います。
先月25日に発表された山形県さくらんぼ作柄調査委員会の報告によると、開花期間中に降雨や風が強い日もあったため、園地や樹によって着果にばらつきがみられますが、収穫量は1万3300トン程度で、「平年並み」との予測が示されました。主力品種である「佐藤錦」と「紅秀峰」の収穫最盛期は、平年よりも2日から4日早い見通しで、「佐藤錦」が6月19日から22日頃、「紅秀峰が」6月29日から7月2日頃とされています。
本格的な出荷を前に、6月7日には淀橋市場でトップセールスを実施し、高品質でおいしい天童産のさくらんぼを全国の方々に味わっていただけるようPRしてまいります。ふるさと納税の返礼品としても多くの申し込みをいただいている状況でありますので、更なる知名度アップと消費拡大に結びつくよう努めてまいりたいと思います。
さて、毎年6月5日は環境の日に制定されております。本市では、今年2月16日に、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言いたしました。実質ゼロとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
また、3月には、循環型社会のより一層の推進と、2050年までの脱炭素社会の実現を目指すととともに、再生可能エネルギー導入拡大などの環境施策を力強く推し進めるため、第三次天童市環境基本計画を策定いたしました。
近年では、地球温暖化に起因するといわれる気候変動の影響から猛暑や豪雨等が日本各地において頻発し、今後、自然災害のリスクが更に高まることが懸念されています。計画の将来像であります「未来につなぐ 豊かな環境をはぐくむまち」の実現のため、行政もエネルギーや資源を消費する事業者であることから、自らの事務・事業に伴う環境への負荷を率先して減らすことに努め、市民・事業者と一体となって、持続可能な社会を目指してまいりたいと思います。