行政

広聴

まちづくり懇談会の提言に対する対応状況

平成23年度 天童中部まちづくり懇談会

No.1 東日本大震災による避難者の把握について
【提言・意見】
 町内の賃貸住宅にも震災で避難してきている人がいます。避難者は、県から避難先を紹介されて住んでいるようですが、県から市に連絡が入り、市では把握しているのですか。

【対応状況】所管課等:市長公室
 現在、市内の避難者の約7割の世帯が賃貸住宅等に居住し、友人宅や親戚宅に避難している方々もいるため、スーパーや市立公民館など、人が出入りする場所に情報提供のポスターを掲示し、情報収集に努めています。
 市では、国の全国避難者情報システムにより避難者を把握する必要があり、避難者情報を登録するため、全国統一の書面を提出していただき、国や県と情報を共有しています。集約した避難者情報をもとに、福島・山形両県からの情報を適宜郵送しています。


No.2 旧学校給食センター跡地の利用について
【提言・意見】
 昨年の12月議会で、旧学校給食センター跡地を避難設備のある公園にする意見が議員から出されたようです。このたびの震災があったので、防災公園としての整備もいいのですが、100坪以内の宅地造成ができないかと思っています。

【対応状況】所管課等:産業立地室
 旧学校給食センター跡地につきましては、地域の皆さまから意見をいただきながら、庁内各関係課と協議し、最も有効な土地利用について検討していきます。


No.3 「天童市のあらまし」の全世帯配付について
【提言・意見】
 嘱託員会議で配付された「天童市のあらまし」を、転入者に配布していただき、また、全世帯へも5年に1回程度配布していただきたいと思います。
 費用対効果もあると思いますが、市民の市政への関心の醸成と転入者に情報を発信することで、市民としての帰属意識を付与するという点で有効だと思います。

【対応状況】所管課等:市長公室
 「天童市のあらまし」は、職員や嘱託員等に市の概要やあゆみ等を知ってもらい、様々な場所で役立ててもらおうと、毎年1,200部作成しており、希望者には余裕があれば差し上げていました。
 全世帯に配布するにはサイズが小さく、嘱託員や隣組長にお手数をおかけしますので、各市立公民館に40部から100部ほど備えて、必要な方に差し上げています。来年度以降も、各市立公民館に100部程度備えていく考えです。
 なお、転入者には、市の概要や各種手続きの仕方について理解していただくため、「くらしのガイドブック」を配布しています。


No.4 (仮称)「天童環境美化特別区」の設定による美化活動について
【提言・意見】
 天童駅からわくわくランドまでの道路周辺地域を、(仮称)「天童環境美化特別区」として設定してはどうでしょうか。
 天童の表玄関である天童駅の階段のタイルが剥がれており、印象が悪いと思います。
具体的には、シルバー人材センター等を活用し、除草やごみの除去、のぼり旗、看板等の設置、植木や花壇等の手入れを行います。
 観光都市天童として、来訪者への好印象を付与できるほか、周辺住民の環境美化に対する関心を助長でき、転入者は第一印象として心に残る効果があります。

【対応状況】所管課等:生活環境課、建設課
 市では、これまでも沿道の皆さまの御協力により、継続して環境美化に取り組んでおり、改めて特別区を指定することは考えていません。これからも各地域と共に連携を図り、環境美化運動の推進に取り組んでいきますので、御協力をお願いします。
 また、天童駅東側の外階段には、冬場の歩行者の転倒防止と、安全な通行を確保するため、階段のコンクリートの中に電熱線が埋め込んであります。目地からの水の侵入、コンクリートと磁器タイルという材質の違いによる膨張率の差が原因と思われるタイルの剥離が発生しています。抜本的な解決を図るには多額の費用を要することから、毎年春先に修繕工事を行っているところです。


No.5 震災時における要支援者制度及び各地域との通信手段の検証について
【提言・意見】
 市では、災害時要支援者の制度が、このたびの震災でどのように機能したか調査をし、検証しているのでしょうか。
 また、市又は消防署が各町内会又は自主防災会と何らかの連絡が取れたのでしょうか。
 このような災害はまた起こり得るので、連絡の手段を考えているのでしょうか。

【対応状況】所管課等:社会福祉課、市長公室、消防本部
 今回の大震災は、従来の防災マニュアルでは対応しきれない点が多くありました。課題を洗い出し、整理したうえでマニュアルを見直しました。
 災害時要援護者の安否確認についても、地域により対応の内容に格差があったと認識しています。課題の対処方法を明確にし、民生委員及び自主防災会の協力を得ながら制度の普及を図り、登録を呼び掛けたいと考えています。
 長時間の停電や電話が繋がりにくくなるなど、大地震が引き起こす情報伝達手段の喪失等の課題も明確となりました。各地区や自主防災会との連絡は、市立公民館に設置された防災行政無線を活用して行いましたが、十分な連絡が取れない地区もありました。連絡が取れなかった地区に対しては、職員を派遣したいと考えています。


No.6 冠水が想定される降水量と避難対策について
【提言・意見】
 洪水ハザードマップによると、倉津川、乱川、押切川の氾濫によって、市内の一部地域の冠水が想定されていますが、何ミリの降水量を想定してマップが作られているのですか。
 倉津川の護岸工事がどの程度の降水量を想定して作られているのかも公表していただきたいと思います。それがわかれば住民は、ある程度降雨量が予想できれば自主避難を開始できると思います。
 また、周辺の高層ビル所有者との災害時における避難場所の提携は結んでいるのでしょうか。

【対応状況】所管課等:市長公室、建設課
 倉津川、乱川及び押切川については、50年に1回程度の大雨が降った場合を想定し、洪水ハザードマップを作成しています。倉津川が24時間当たり115ミリ、乱川が1時間当たり46ミリ、押切川が24時間当たり204ミリの降雨量を想定しています。
 周辺の高層ビル所有者との提携は結んでいませんが、浸水想定区域以外の公共施設や自宅又は近隣の建物の2階以上に避難していただきたいと考えています。局地的なゲリラ豪雨等でも河川が氾濫する恐れがありますので、危険と感じた場合は早めに自主避難してください。
 護岸工事の想定降雨量については、河川管理者である県に確認したところ、整備水準により24時間若しくは1時間当たりの降雨量を基準にしており、詳しくは村山総合支庁の河川砂防課にお問い合わせくださいとのことでした。


No.7 市道に蓋を設置する場合における電柱の私有地移転条件撤廃について
【提言・意見】
 町内にある市道の側溝に蓋をしていただくよう要望しましたが、電柱を私有地内に移設しないと対応できない制度になっているとのことでした。
 交り江東公園東側は、要望もしていないし、電柱も私有地に移設していないのに30メートルほど側溝に蓋が設置されました。
 移設された世帯の負担になるため、電柱の私有地移転はなかなか同意が得られないので、条件を撤廃していただけないでしょうか。

【対応状況】所管課等:建設課
 本市では、通学路の指定となっている道路を除き、道路側溝に蓋を掛ける場合には、協働のまちづくり、道路有効幅員の確保、良好なまち並み景観の形成などの観点から、関係地権者の協力のもと、道路用地内にある電柱を民地に移設していただいたところから、蓋を掛けていくことを基本的な方針としています。今後ともこの方針に基づき、道路環境の整備・改善に努めていきます。
 交り江東公園東側は、公園の樹木から多量の落ち葉が側溝に溜ることから、道路管理上好ましくないと判断し、道路管理者である市の責任において蓋を設置したものです。


No.8 自主防災会が購入するホースに対する助成について
【提言・意見】
 自主防災会所有のホースの点検をしたら漏れるものが出てきました。自主防災会で買い替えるには、金銭的な負担が大きいので、ホースの購入に対して補助していただけないでしょうか。

【対応状況】所管課等:消防本部
 消火栓用具格納箱を初めて設置する場合には、格納箱の中のホースなどの消火資器材も含め補助金を交付しています。
 その後の維持・管理及び更新は、各自主防災会や町内会にお願いしていましたが、東日本大震災を踏まえ、災害時には住民による初期消火活動が被害の軽減に重要なことから、経年劣化等により穴が開き、使用に耐えられないホースの更新についても、平成24年度から定額の補助を行います。


No.9 震災時における民生委員の地域の見守り活動について
【提言・意見】
 民生委員として、地域の人たちを見守るという立場で活動させていただいています。同じ民生委員でも、震災の時は特に活動しなくてよかったという方と大変だったという方とがいました。
 担当する区域の方で酸素吸入をしている人がおり、区長をはじめ夜通しみんなで支援をしました。
 少なからず民生委員は、みんながそれを自分の使命として活動していたので、民生委員の活動を知ってもらいたいと思いました。

【対応状況】所管課等:社会福祉課
 このたびの大震災のように長時間の停電や電話が繋がりにくくなるなど情報伝達手段が失われ、多くの市民が不安を抱えている中で、民生委員・児童委員の見回りや地域での声がけが市民の支えとなりました。安否確認や要援護者の見回り活動に対し、心から感謝申し上げます。
 民生委員・児童委員活動の紹介については、天童市民生児童委員連絡協議会や山形県民生委員児童委員協議会とともに行っていきます。


No.10 しだれ桜ライトアップ時のボランティアガイドについて
【提言・意見】
 健康のため毎日ウォーキングをしていますが、市役所前のしだれ桜がとてもきれいにライトアップされていました。昨年は県外の観光客が多く、天童の歴史などを尋ねられることがありましたが、適切に答えられませんでした。
 この時期に観光協会の方でも当番で散歩をしながらボランティアガイドをしていただいたら、県外のお客さんを歓迎できるのではないでしょうか。

【対応状況】所管課等:商工観光課
 本市には観光ボランティアガイドの組織があり、現在20名の会員が天童駅観光情報センター内の観光案内所を拠点に観光案内などの活動をしています。
 天童の歴史や名所・旧跡、観光施設などについて尋ねられた際は、観光案内所を紹介いただきますと、観光客の皆さまに満足いただける観光案内ができるものと思います。なお、ボランティアガイドは通常、特定の観光施設や夜間の観光案内を行っていませんが、平成24年度から4月下旬に、「天童温泉しだれ桜まつり」を開催しますので、その期間中は、観光案内所等を開設し、対応してまいります。


No.11 糠塚山賀茂神社の樹木伐採について
【提言・意見】
 糠塚山の賀茂神社の木が伐採されて良くなりました。今までは鬱蒼としていて行きたくありませんでしたが、足を運ぶようになりました。

【対応状況】所管課等:市長公室
 糠塚山の木の伐採については賛否両論ありますが、地域の財産でありますので、皆さんで大事にしていただきたいと思います。


No.12 天童中部公民館のエレベーター設置等について
【提言・意見】
 天童中部公民館にエレベーターの設置とトイレの洋式化をお願いします。
 また、折たたみ式テーブルは危険なので、安全なテーブルに更新してくださるようお願いします。

【対応状況】所管課等:生涯学習課
 天童中部公民館については、耐震診断を実施し、必要な強度を保持しているという結果が出ました。このため、天童中部公民館の改修年次計画を立てながら、必要な改修について検討していきたいと考えています。
 また、折りたたみテーブルについては、25台分を安全なテーブルに更新しました。


No.13 いきいきサロンの拡大と気軽に集まれる場の提供について
【提言・意見】
 このたびの震災で、人と人との絆の大切さが分かりました。
 街路の草取り等住民が集まることで相互のコミュニケーションがとれます。人が集まり、自然に話ができるような事業が広がっていけばいいと思います。
 また、いきいきサロンが全市に広がっていけばいいと思います。日ごろ社会に出て来られない方が、気軽に集まれるような場を提供していただきたいと思います。
 いきいきサロンができたため老人クラブの会員が減ったという声もありますが、基本的には介護で人の世話にならない期間を長くすることが大切だと思います。いきいきサロンは、本当に自力で社会に出て来れない高齢者や障がい者が気軽に集まれるという趣旨なので、自力で旅行等ができる老人クラブとは異なります。いきいきサロンがあるから老人クラブが低迷していることにはならないと考えています。

【対応状況】所管課等:市長公室、社会福祉課
 東日本大震災では、2日間にわたり市内が停電となり、多くの自主防災会で地区住民の安否確認を行っていただきました。災害時に円滑に対応していくためには、地域の中で普段からコミュニケーションをとっておくことが重要であると考えていますので、地域の皆さまの御協力をお願いします。
 いきいきサロンは、安否確認や高齢者の健康維持と介護予防にも効果が上がっていることから、これからも支援を行っていきたいと考えています。


No.14 いきいきサロン拡大の見直しについて
【提言・意見】
 いきいきサロンの活動が活発になっているせいで、逆に老人クラブや婦人会が衰退しているのではないかと思います。いきいきサロンを拡大していくことには賛成できません。
 老人クラブや婦人会を活性化させる方が大事ではないでしょうか。老人クラブや婦人会は会費を払わなくてはいけませんが、いきいきサロンは会費を払わなくてもいいから参加者が多いのです。

【対応状況】所管課等:社会福祉課、生涯学習課
 いきいきサロンは、安否確認や高齢者の健康維持と介護予防にも効果が上がっていることから、これからも支援を行っていきたいと考えています。
 役員のなり手不足や活動のマンネリ化が原因で既存の組織が弱体化しているのは事実です。しかし、解散する組織がある一方で新たに組織化されているところもあるようです。
活動目的が明確であれば、組織が活性化します。一部の組織は本来の目的からそれているため人も離れています。身近な活動であればあるほど意義があり、組織がまとまっていきます。
 もう一度組織の活動の在り方を考えていかなければならない時代になっていると思います。

この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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