行政

広聴

まちづくり懇談会の提言に対する対応状況

平成23年度 山口まちづくり懇談会

No.1 東日本大震災による天童市在住避難者への支援について
【提言・意見】
 市では東日本大震災の影響により本市に避難されている方の支援という点で、私たち市民に何を求めているのでしょうか。

【対応状況】所管課等:市長公室
 避難生活が長期化し、避難者の方々も大変ですが、市民の皆さまも地域コミュニティや要支援者の把握や見守り活動など、できる範囲の支援をお願いします。


No.2 大規模震災に対する市としての対応について
【提言・意見】
 山形県には活断層が存在し、非常に高い確率で震災を引き起こす可能性があることは数年前から言われており、県民も認識していると思います。これに天童市としてどのような対応をしようと考えているのでしょうか。

【対応状況】所管課等:市長公室
 東日本大震災では、想定を超える大規模災害が発生しました。地震や台風などの自然災害を抑え込むのは容易ではなく、事前の対応を重視して軽減する減災が大切だと言われています。
 自宅では、家具の転倒防止等、もし災害が起こってしまったら何をすべきか、また何をしておくべきか、それぞれの立場で備えておくことが大切だということを広めていきたいと考えています。


No.3 被災した在仙天童会を含む仙台圏との交流促進について
【提言・意見】
 東日本大震災で被害を受けた在仙天童会との連携を含めた、仙台圏との密接な交流の促進という点についてお伺いしたいと思います。

【対応状況】所管課等:商工観光課
 東日本大震災では、幸いにも在仙天童会の会員の方の人的な被害はありませんでしたが、数名の方が家屋の被害を受けました。
仙台圏との交流促進については、在仙天童会の会員へ市報やイベントパンフを送付し、情報発信を行っています。
 また、文化振興等交流都市である多賀城市において、本市の観光物産を広く紹介するため、春と秋に市観光物産協会と連携し、観光物産展を開催しています。
 さくらんぼシーズンには、仙台クリネックススタジアムで、さくらんぼキャンペーンを県や東根市と連携して開催し、観光果樹園への誘客やさくらんぼの消費拡大を図っています。
 さらに、昨年度は、国道48号の仙台市青葉区内3か所に観光案内看板を新たに設置し、観光誘客を図っています。
 仙台圏とのさらなる交流人口を増やし、相互の交流を活発にすることは、本市の賑わいや活力の創出にもつながることから、今後とも、在仙天童会を含め、関係団体と連携して事業を展開し、交流促進を図っていきたいと考えています。


No.4 原子力発電所事故に伴う市内での放射線量の測定等について
【提言・意見】
 原子力発電所事故により、放射性物質が天童や東根まで飛来していたという報道がありました。山口地区ではどの程度の放射線量が測定されているのでしょうか。また、市で放射線量を測定した結果判明した数値は公表しているのでしょうか。
 各部落最低3箇所程度について測定をしていただけないでしょうか。

【対応状況】所管課等:市長公室
 新聞報道等でも御存知のとおり、航空機モニタリングの結果、山形市、天童市、東根市の空間放射線量が県内他市町村に比べ、若干高くなっています。本市では、山口、成生、寺津、荒谷の各小学校、中央公園を月2回定点観測し、測定結果は、ホームページや市報に掲載しています。
 また、平成23年11月から小中学校を始め、市内の公共施設の空間放射線量測定を実施して公表しています。測定結果は、市内のどの地点もほぼ同じ数値であり、各部落最低3か所の測定をしても同じ結果になると考えられます。
なお、平成24年3月から、国の可搬型モニタリングポストを市庁舎に設置しており、定時測定し、国のホームページで公表しています。


No.5 有害鳥獣による農作物被害への効果的な対策について
【提言・意見】
 有害鳥獣による農作物被害が着実に増加していますが、未だ効果的な対策が取られていないのが実情です。このままでは耕作意欲が徐々に失われ、耕作放棄地が拡大してしまうことにもつながっていきます。ぜひ真剣な取組みをお願いします。

【対応状況】所管課等:農林課
 有害鳥獣の対策については、現在、宮城、福島、山形の市町、JAで構成する南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会に参画し、サル追払い用花火、サル接近警戒システム等を導入しています。平成22年度からは、国の鳥獣被害防止総合対策事業を活用したサル対策用電気柵の整備等を実施するなど、地域における被害対策事業の推進を図っています。
 また、市単独事業で地域の有害鳥獣対策連絡協議会等が実施する有害鳥獣対策活動に対して支援を行っています。
 国の補助事業による電気柵の整備は、地域一体での取組みを推進する目的であり、連坦した園地での電気柵設置について支援を行うことになっています。散在する園地等への被害対策についても、平成24年度には市独自の電気柵の整備を行いたいと考えています。
 さらに、南奥羽鳥獣害防止広域対策事業を活用して、二子沢地区にサル接近警戒システムを導入する予定です。


No.6 スーパー農道沿線の適正な管理について
【提言・意見】
 スーパー農道沿線の法面は、雑木や雑草がかなり生い茂っています。例えば通学路などでは、突然クマと遭遇する状況にもなりかねません。定期的な点検をぜひお願いしたいと思います。
 耕作地に隣接した法面については、奉仕という意味で耕作者が管理を行っていますが、遊休農地周辺は相当ひどい状態になっています。
 市道管理者による刈払いは、せいぜい30センチメートル程度であるため、周辺は伸び放題になっています。特に市道への取付けにより落差のある法面は見通しが悪くなっています。有害鳥獣出没の温床にもなりますので、管理方法について検討していただきたいと思います。

【対応状況】所管課等:建設課
 スーパー農道については、毎年1回刈払いをしていますが、民地については市で対応するのは難しい状況にあります。交通に支障を来す場合は交通安全協会や農地であれば実行組合等に相談していただければと思います。市道敷地内であれば、連絡をいただければ対応します。
 年を追うごとに道路が延長されており、なかなか行政だけでは対応しきれなくなってきています。地域の皆さんからお手伝いをいただかないと隅々まで手が行き届かないことも事実ですので、御協力をいただきますようお願い申し上げます。


No.7 山口地区内の道路に係る危険箇所の改善について
【提言・意見】
 県道天童高原線とスーパー農道との交差点は見通しが悪く、交通事故も発生しています。信号機と横断歩道の早期設置をお願いします。
 山口小学校の調べでは、上山口の龍源寺前の交差点、二子沢から下山口に抜ける松田商店前の交差点、上山口からの通学路となっている県道、川原子のローソンからゴルフ場までの途中の交差点、ラフォーレ入口付近等が危険個所として認知されています。上山口の交差点について警察署に要望したところ交通量が少なく県道として優先度か低いし、また二子沢から下山口へ抜ける道路は、「S字カーブで見通しが悪いため、横断歩道は設置できない。横断歩道は見通しの良いところに設置するのが原則である。」と言われ、話が一向に進みませんでした。
 「信号が設置できないからそれで終わり。」、「県道だから市は関係ない。」ということではなく、市としてできることがないか、私たちと一緒に考えていただき、子どもたちが安全に通学できるよう、何らかの対策をとっていただけないでしょうか。

【対応状況】所管課等:生活環境課・教育総務課
 信号機については、公安委員会の判断で設置していただいています。現在優先順位が高いからすぐに実現するとは限りません。
 昨年の要望の中で、信号機と横断歩道の設置について、地域の皆さまからも要望書を提出されることをお奨めしましたが、まだ提出されていないようです。市と一緒になって行動していただくのも大事であると思っています。市も地域の皆さんと一緒になって要望活動を行っていきたいと考えています。


No.8 遊休農地活用に向けた施策の取組強化と将来の農業振興方策について
【提言・意見】
 近年、農業従事者の高齢化や後継者不足により荒廃農地が増加し、近隣の作付農用地に対し、病害虫や獣害の発生源となる等、農業生産上、大きな問題となっています。荒廃した遊休農地の有効活用に向けた施策の取組強化をお願いしたいと思います。
 また、これらの現状を踏まえ、今後5年から10年先における市の農業の振興方策についてお聞きしたいと思います。

【対応状況】所管課等:農林課・農業委員会事務局
 遊休農地については、地元農業委員、実行組合、果樹団体等の代表により、毎年集中パトロールを実施し、取りまとめたうえ、指導文書と貸し借り等の希望調査を行っています。
 また、10年以上の貸し借りを対象に樹木などの抜根・整地を行う補助事業を実施しています。平成23年度から1万円増額し、10アール当たり8万円の補助を行うなど遊休農地解消に向け、市独自の事業を展開しているところです。あわせて、農地の有効活用と認定農業者等に農地を集積するため、契約年数により段階的に賃借料に対する助成を市独自で行っています。
 今後の農業振興方策については、平成22年3月に策定した第六次天童市総合計画の基本方針で、活力のある農林業振興のために地理的、自然的条件を生かすとともに、担い手農家が意欲を持って取り組める魅力ある職業としての農業の確立を目指すとしています。今後とも、国、県の農業施策を積極的に推進する中で、農業者の要望をお聞きしながら市単独予算での支援等を行っていく考えです。


No.9 山口地域の活性化について
【提言・意見】
 山口地域の活性化に対する市長の思いをお伺いします。

【対応状況】所管課等:市長公室
 地域の活性化については、そこに住んでいる方々が、地域のさまざまな課題や問題点をみんなで話し合うとともに、それらの解決策について、自分たちで出来ることと、行政にお願いすることに区別して、将来の地域づくりを地域全体で議論していくことが、地域の活性化につながるものと考えています。


No.10 山口地域を含めた東部地域への温泉施設の整備について
【提言・意見】
 西部にあるゆぴあのような温泉施設が山口にも必要です。民間所有の天童もみじ温泉を活用して整備したいと考えていますが、上下水道の整備が必要です。
 平成20年に約2千名の署名を集めて陳情しています。その後、確認の意味で市政への提言でも再度提言させていただきました。
 施設ができれば、雇用も生み出され、地域が活性化すると思います。天童の東部をもう少し開発して、活性化できないかと考えています。

【対応状況】所管課等:下水道課・水道事業所・都市計画課
 温泉を活用した施設の開発に伴い必要となる上・下水道については、原則として開発者負担となります。
 なお、地域の皆さまの要望もありますので、今後の東部地域の活性化対策及び土地利用計画を踏まえた上で、具体的な開発計画の提案がありましたら、適正な開発を図る観点から相談に応じていきたいと考えています。


No.11 敬老会招待者の対象年齢について
【提言・意見】
 以前は敬老会の対象者が75歳以上でしたが、年齢が引き上げられました。これまで天童市政のために尽力された方を招待して、楽しんでいただきたいと思います。出生数が少ないことから、高齢者が元気で長生きすることが人口減少に歯止めをかける役割を果たしています。したがって、敬老会に招待して長寿をお祝いしてあげることが孝行になると思います。

【対応状況】所管課等:社会福祉課
 敬老会については、毎年とても楽しみに待っている方もおり、継続していきたいと考えています。
 高齢者を敬愛し、長寿をお祝いするという精神を大事に、皆様方からの意見等を参考にし、それぞれ地域の実態にあった敬老会の運営等を考えていきたいと思います。


No.12 地域の各種団体存続のための対策について
【提言・意見】
 老人クラブ、婦人会、若妻会の会員がどんどん減少し、組織が崩壊しつつありますが、その対策についての議論が行われずに今日まで来てしまいました。各組織が衰退すると部落の運営にもかかわります。
 昨年の懇談会で婦人会の弱体化について提言しましたが、対策が全然取られていないのが現状です。
 山口地区婦人会は、11部落中4部落しかありませんが、1部落でも消滅すれば、残りのすべての婦人会もなくなってしまうのではないかと大変心配しています。会員個人の意思を尊重して事業を進めていますが、市や公民館からの請負的な事業もあり、見直すべきところもあると思います。しかし、なくなったら困るということも実感していますので、存続させなければならないと考え、研鑽を積んでいます。
 家庭、地域、市の幸せという大きな目的のために、各種団体の存続に行政は力を入れていただければと思います。

【対応状況】所管課等:生涯学習課・社会福祉課
 長年続いてきた婦人会は、その意義を果たしているのかを検証する必要があると思います。地域でも役員のなり手がいない、人とかかわりたくない等で、だんだん組織から離れていくのは、組織の目的が明確でないということが言えます。
 婦人会は何をすべきかということを考えた場合、地域の身近な課題を中心にもう一回組織を見直すことが大事であり、組織自体がその在り方を変えていくということだと思います。
 いったん婦人会、青年団等がなくなっても、本当に必要なところでは再生している事例もあります。地域の環境保全や子どもたちの見守り等の目的が明確だからです。目的が請負的になると、どうしても弱体化し、人が組織から離れていってしまいます。
 婦人会のみならず様々な団体が集まらないという事実が発生しています。自らが改革していこうという力と併せて、行政としてできることをしていきたいと考えています。


No.13 災害時における市立公民館長の立場と役割について
【提言・意見】
 先日名古屋地方で発生した集中豪雨のような雨が降れば山口でも大災害が発生することが予想されます。
 大規模災害時に市立公民館は大事な役割を果たさなければなりません。したがって、市の総合防災訓練の時に、市立公民館長は来賓としてではなくて、訓練者の一員として参加すべきだと思います。

【対応状況】所管課等:市長公室
 御指摘のように、本市の洪水ハザードマップによると、山口地区の一部で最大で2メートル以上の浸水や土砂崩れなどが予想されます。
 市立公民館は災害時には、市職員が情報収集や対策本部との連絡に対応し、市立公民館長は地域の自主防災会に協力していただきたいと考えています。
 昨年度までの市総合防災訓練のときは、市立公民館長は来賓でしたが、今年度の市総合防災訓練では、全自主防災会が発災対応型防災訓練を地域内で実施し、市立公民館長も訓練者の一員として訓練に参加いたしました。今後とも、地域の訓練に参加願いたいと考えています。


No.14 天童高原キャンプ場の存続及び整備について
【提言・意見】
 山口の持ち味は、豊かな自然と厚い人情により学校を支えてくれる力だと思っています。
 本地区の宝でもあるジュニアリーダーキャンプが今年で32回を数え、こんなに歴史と伝統のあるキャンプはないと思っています。学校でも宿泊学習は行っていますが、大人や高校生との縦のつながりが色濃く出ていることで、子どもたちが育まれていることが学校にはない魅力だと思います。「大きくなったらそういう立場に立たなければならない。」という無言の教育がキャンプによって培われてきたと思います。
 牧野公社の廃止に伴い天童高原キャンプ場がなくなるという情報が入り、困惑しています。天童高原キャンプ場は山口地区だけではなく天童市の誇るべき宝だと思っていますので、ぜひキャンプ場の整備や安全環境も含めて、お力添えをいただければと思います。

【対応状況】所管課等:産業立地室
 天童高原キャンプ場は、昭和47年の完成以来、約40年が経過し、施設の老朽化や利用者ニーズの多様化により、近郊のオートキャンプ場や設備の整ったキャンプ場等に利用者が流れている状況にあり、近年の年間利用者数は400名前後になっています。
 そうした中、山口地区ジュニアリーダーキャンプが、32回を迎えることは、地域の方々の御理解と御協力の賜物であり、こうした利用者に応えることも行政の大切な役割と考えています。
 しかしながら、施設の更新や維持管理を考えますと、今後は、より効率的な運営が必要になると考えています。
 キャンプ場を当面存続しつつ、施設の修繕等環境整備を行うとともに、利用実態に見合った施設の適正規模等、効率化を図りたいと考えています。


No.15 地域を大切にする子どもたちの育成について
【提言・意見】
 第二中学校の運動会の翌日、地区の運動会が行われ、前日の運動会で相当疲れていたにもかかわらず、二中の中学生が一生懸命ボランティア活動をしていました。そのようなことが地域を大事にする子どもを育てることだとうれしく思っています。
 二中のシンボルである菱はどこにあるか探しましたところ、原崎沼にありました。子どもたちにも紹介し、地域を大事にしようという話をしました。そういうところが地域の宝になっており、ここで育っていることが一番大事だと思っています。
 今後とも学校に対する御支援をよろしくお願いします。

【対応状況】所管課等:学校教育課
 学校教育については、学力についても向上させていきたいと思っています。医療費の無料化だけで「子育て支援日本一」と言われないように、子どもが力をつけられる学校にしていけるよう、努力していきたいと思います。地域の皆さんあっての子供たちの成長だと思います。
 関わりというのが乏しくなっています。ぜひ、人を誘ってかかわりを求めていただきたいと思います。

この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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