行政
広聴
まちづくり懇談会の提言に対する対応状況
平成30年度 寺津まちづくり懇談会
No.1 住宅地整備の事業化について
【提言・意見】
寺津地区への住宅団地の造成について、昨年度要望し、現在進行中であると思われますが、その後の状況がどのようになっているか教えていただけないでしょうか。
【対応状況】所管課等:都市計画課
要望書の提出があった住宅地整備の事業化については、寺津地区の皆様から選定していただいた寺津小学校の南側の候補地1.0ヘクタールについて、今年度、事業の実施が可能かどうかについて、山形県すまい・まちづくり公社へ業務委託をして基礎調査を行っています。基礎調査では、地形の状況や周辺環境、道路等公共施設の整備状況、地盤の強さ、整備コスト、分譲見込等に対する評価や整備に関する課題等について報告をいただいています。
この基礎調査での評価や課題を検証し、公社との協議を重ね、事業の可否について、今年度中に判断したいと考えています。
No.2 道路側溝の清掃について
【提言・意見】
4月25日開催の嘱託員会議において、天童市から「放射線量が低減した地区の側溝清掃を平成30年度から4年計画で順次実施する。また、今年度は寺津地区では実施しない。」との説明がありました。
つきましては、寺津地区は側溝清掃の実施地区に入っているのか、入っていれば何年度に実施予定であるか教えていただけないでしょうか。
【対応状況】所管課等:建設課
道路側溝の汚泥については放射性物質濃度の測定を市内13地区で継続して実施しており、市内全体的に低減してきている状況にあります。また、側溝汚泥の堆積量が多くなっていることを踏まえ、市では、今年度から約4年をかけて、震災前に町内会等で行っていた側溝清掃箇所を市が清掃をし、完了した地区から段階的に、従来の町内会等による側溝清掃に御協力をいただきたいと考えています。
寺津地区の道路側溝の清掃については、来年度実施を予定しています。清掃実施までの間において、詰まりによる冠水が懸念される場合は、建設課が対応しますので御連絡くださるようお願いいたします。
No.3 紅花と寺津地域とのつながりについて
【提言・意見】
「山寺が支えた紅花文化」が日本遺産に登録されました。紅花と最上川舟運、山寺は寺津と密接につながっています。また、昔、寺津、蔵増、成生それぞれの場所に船着き場があったとのことでした。これらは、観光資源に十分なりうると思います。
最上川舟運、山岳信仰、紅花、山寺、寺津のつながりを含めたトータル面での調査研究をお願いします。必ず天童市の財産になると思います。
【対応状況】所管課等:生涯学習課
県が申請し、今年5月、日本遺産に登録された「山寺が支えた紅花文化」の構成文化財に、「山寺」と「紅花」を繋ぐ文化財として、本市では10個の文化財が認定されています。
今回認定されたストーリーの中での「山寺が深く関わった紅花栽培と紅花交易」が、寺津、蔵増、成生地域などに深い関わりがあるのかどうか、県に照会したところ、残念ながらストーリーの中での繋がりは確認されませんでした。寺津地域の中に詳しい方がいるかと思いますので、地域づくり委員会等を中心に地域で話題を共有し、調べていただければと思います。
なお、県では、平成25年度に「未来に伝える山形の宝」の制度を創設しています。これは、地域のお宝を再発見し、保護・活用する活動が認められることで、県の補助金等が活用できるものです。寺津地域にある貴重な文化財があれば、市としても協力してまいりますので、地域の中で話題を共有していただき、地域の宝として調査・保護し、活用していただきたいと考えています。
No.4 (仮称)市道芳賀寺津線の整備見通し等について
【提言・意見】
イオンから寺津までの道路、いわゆるスポーツロードが実現すれば寺津の住宅団地造成においても、利便性も良くなり、住民の方を誘致しやすくなると思います。ぜひ実現していただきたいと思います。現在の進捗状況や今後の見通しなどを教えてください。
また、都川の護岸工事についてはだいぶ進んでいますが、畑側の整備計画は予定されているのでしょうか。
また、西日本地域において発生した大雨で、岡山県真備町では町が水没した状態になりました。天童でもあれほどの雨量になれば、寺津地域も同じ状態になりかねません。須川と最上川の合流地点には、木が生い茂り林になっています。雨が降った場合、木によって水が堰き止められる恐れがあります。国土交通省の管轄だとは思いますが、大木を伐採し、きちんとした河川管理をする必要があると思います。
【対応状況】所管課等:建設課
住宅団地造成については、スポーツロード((仮称)市道芳賀寺津線)があることによって、芳賀の商業施設が間近に感じられ、大変効果的だと思います。しかし、現時点での見通しはたっておりませんので、御理解をお願いします。
平成26年から都川の護岸工事、川に溜まった泥等の浚渫(しゅんせつ)をしています。北側についてはほぼ工事が終わっている段階です。
左岸側である南側の計画については、市道の橋から寺津沼の排水路までの区間は、右岸側と同様の護岸の整備を今年度に予定しています。寺津沼の排水路から下流部については、護岸と浚渫を行う計画としていますが、畑と河川が隣り合う部分は、現在、管理用道路も無いような状況となっていますので、用地測量を行い、工事をするための通路の確保を検討してまいります。
須川と最上川の合流点の支障木については、流れに支障がないかどうかを管理者である山形河川国道事務所の職員とともに現地確認したいと思います。
No.5 洪水時の避難について
【提言・意見】
洪水時の避難先については、寺津小学校と寺津公民館は浸水区域となることから、最寄りの収容避難所は天童三中または高擶小学校・高擶公民館であり、児童や高齢者の移動が困難になっています。
山形市側の方が、地盤が高いので、寺津の小学校から南側においては、山形市に避難した方が安全です。
天童市では山形市などの近隣市町村との災害時における協定を結んでいただきたいと思います。災害時に受け入れてもらえないというようなことがないようにしてほしいです。
【対応状況】所管課等:危機管理室
山形市との災害時の協定につきましては、平成11年に「山形広域市町災害時相互応援に関する協定」を締結しており、市独自の対応が困難な場合に応援を受けられるように定めています。
洪水時に避難する場合には、地域の自主防災会等が中心となり、高齢者等への支援を行っていただきながら、安全な避難所への避難をお願いいたします。
避難先については市の指定収容避難所が基本になりますが、山形市への避難が必要な場合には、市から要請し対応してまいります。
No.6 市民病院のMRIについて
【提言・意見】
天童市民病院にMRIの設備がありますが、MRIがあることを知らない方も多いと思います。市の健康診断の項目に、天童病院のMRIを使った検査をオプションで入れてもらうことはできないでしょうか。値段も高いので、一部補助などをしていただけるとありがたいと思います。
【対応状況】所管課等:市民病院
市民病院のMRIを含む医療機器、医療設備や健康診断の内容については、本年の9月15日号の市報の市民病院特集号を始めとして、随時、市報、新聞、民間の情報誌などにより広報を行うとともに、市立公民館等の事業を対象とした地域医療学習推進事業や市民病院のオープンホスピタルにおいて、医療機器や医療設備のツアーガイドを実施しています。
また、市民病院におけるMRIを活用した健康診断については、「脳ドック」を実施するとともに、「1泊2日の宿泊ドック」の中にオプションとして、MRI検査を設定しています。なお、脳ドック等の健康診断については、近隣の医療機関と比較した場合、健診料金を低く設定していますので、補助を行うことは難しいと考えております。
今後も、MRIを活用した健診を始め、市民病院の医療機器や医療設備に関するピーアールを積極的に行ってまいりますので、御理解をお願いします。
No.7 災害時の避難について
【提言・意見】
災害時の市が指定する収容避難所について、震災時と洪水時では異なることや、洪水時の避難先については、寺津小学校と寺津公民館が避難先となっていないことを周知徹底していただきたいと思います。
また、寺津地域における洪水時の最寄りの収容避難所が天童三中または高擶小学校・高擶公民館であり、いずれも小学校区外(約3km以上離れている)にあるため児童や高齢者の移動が困難になっています。この点についてどのように考えているかお聞かせいただくとともに、避難体制の構築を図っていただきたいと思います。
【対応状況】所管課等:危機管理室
市では、洪水時の避難について、昨年6月に洪水ハザードマップの全戸配布を行うとともに、浸水想定地区の寺津・蔵増・成生地区での住民説明会や市報、市ホームページ等での周知活動を行っております。今後も、地域の自主防災会等の皆さまと協力しながら、洪水や地震等の避難行動について周知活動を行ってまいります。
洪水避難の基本は早め早めの避難であり、要配慮者(高齢者や児童)の避難につきましては、地域の皆さまのご協力が不可欠でありますので、自主防災会等が中心となり、市と連携して具体的な避難計画などに取り組んでいただきたいと考えています。
No.8 ブロック塀等の除去及び改修等に対する補助制度の創設について
【提言・意見】
大阪府北部地震によってブロック塀が倒壊し、登校中の児童の命が奪われるという痛ましい事故が起こったのは記憶に新しいところです。これを受け、市有施設だけでなく道路に面したブロック塀等の緊急点検を行い、市民の安全確保のために速やかに対応された市に対し、感謝申し上げます。
そこで、児童や地域住民の更なる安全確保のため、道路に面したブロック塀等の撤去や補修等を行う際の補助制度について創設していただけないでしょうか。
【対応状況】所管課等:建設課
ブロック塀等緊急確認については、6月18日の大阪府北部を震源とする地震が発生した3日後の6月21日から、通学路を主体に市道、生活道路を含め、道路に面したブロック塀等についての状況把握調査を行いました。今回の調査は、ブロック塀等の危険度の判定を行ったわけではなく、どこにどの高さのブロック塀等があるのかを把握するもので、7月25日時点で調査結果がまとまりました。
また、公共施設のブロック塀等の対応状況について、テニスの練習で使用する壁打ちのブロック塀がある第一中学校、第三中学校では、7月上旬に撤去を完了しました。また、プールの目隠しのための壁がある北部小学校、南部小学校、第二中学校については、7月中旬までに撤去を完了しました。
ブロック塀等の除却及び改修等に対する補助制度の創設については、国の新たな政策の動向を注視しながら、現行の関連する補助制度の中で実施している近隣市町や他県の状況を調査・研究し、来年度からの運用に向けて整備を進めてまいります。
No.9 洪水ハザードマップについて
【提言・意見】
寺津小学校の東側の寺津4区は、他の地区より地盤が低く、増水した場合は、きわめて危険な地域であるのに、ハザードマップでは寺津の他の地域、その周辺部と同じ色です。このハザードマップでは不安です。
【対応状況】所管課等:建設課
御提言の地区については、浸水深が0.5m~3.0mの区域となっており、浸水深に大きな幅があるため周辺部と同一の色分けとなっています。ハザードマップにおける浸水深の色分けは、国で定めている「水害ハザードマップ作成の手引き」に基づいて作成されておりますので、御理解をお願いします。
ハザードマップは、行政が提供できる安全を守る材料の一つです。寺津4区の皆さんにおいては、災害時には早めに行動するなどの意識を持って行動するなどの準備をしていただきたいと思います。
ハザードマップについては、国の水防法の改正に伴い見直しをした経緯があります。想定しうる最大規模の降雨量で、ハザードマップを作成したものです。危険察知をする材料としてハザードマップを利用していただきたいと思います。
No.10 道路側溝の改修について
【提言・意見】
寺津小学校東側の通学路になっている道路の側溝は排水量が少なく、降雨による道路冠水が度々発生しております。最近の例だと、平成27年7月に20数cm~50cmの冠水がありました。冠水すると通学が困難になることから、早期の改修をお願いしておりますが、市からは以前、側溝の全面改修は費用の面から困難であり、グレーチングの更なる増設も効果は期待できないとの説明がありました。
改めて、グレーチング増設は本当に効果が期待できないのか、また、全面改修が困難であれば、側溝最下流の土管部分(寺津125番地地点)について改修していただけないか、お考えを確認させていただきたいと思います。
【対応状況】所管課等:建設課
当該箇所の道路側溝については、平成26年7月に大雨があったことを受け、側溝の土砂堆積や勾配の状況について調査を行い、調査の結果、特に異常は無かったことから、グレーチングの数を増やす対策を行って、側溝へ流れやすくする対策を施したものです。
今回の御提言を受けて、土管(コンクリート管)を含む道路側溝の状況や流下能力を再調査したところ、最下流部のコンクリート管の断面は直径90cmで、上流部のU形側溝からの排水能力を充分上回っており、流下の支障となる土砂の堆積も認められませんでした。
市内の雨水排水計画については、1時間あたり38mmという基準で整備しており、平成27年7月の雨は、10分間雨量が21mm降っており、1時間雨量に換算すると126mmの豪雨に相当し、道路側溝の排水能力を超えていたと考えられます。
県道側溝などから当該市道側溝に接続している水路の排水ルートの変更など、市道側溝への流出量を軽減する対策について、県道を管理する村山総合支庁道路課と8月に協議しております。現時点での対策として、県道側溝の清掃及び排水の流れ等の現況調査を9月に行っていただいたところです。
今後は、住宅団地が造成された場合の雨水排水対策を含め、県道から入り込む雨水を分散できないか等を検討してまいります。
No.11 市道の補修について
【提言・意見】
寺津4区内の市道について、平成27年に建設部に依頼し、舗装をしていただきましたが、また所々に穴があいてしまっている状況です。ぜひ復旧をお願いします。また寺津4区だけでなく、地区全域を点検していただいて対応をお願いします。
【対応状況】所管課等:建設課
懇談会後に地区内を調査し、小さな穴あきについては、9月までに約20か所の穴埋めを実施しています。
また、市道舟町原ノ宿線のうち、主要地方道山形羽入線から寺津小東側の市道堰端線までの区間につきましては、全般的に亀甲状のクラックが見られるため、来年度に舗装打ち替え等の対応を計画しています。
No.12 中学校の部活動について
【提言・意見】
中学校の部活動について、今年は、天童二中の野球部が、1人足りない8人しかいないために地区大会に出られなかったと聞いています。ほかにも、競技人数が確保できないために部員の募集をしない部活が出てきていると耳にしました。今後、子どもの数が少なくなるにつれて、野球やバレーボール、サッカーなど、団体で行うスポーツを部活動としてできなくなっていくのではないかと思います。
そこで、そういった団体スポーツの受け皿を、天童市として整備していくことを考えていただけないでしょうか。
現在、総合型地域スポーツクラブとして「あかねエンジョイクラブ」が活動されておりますが、そういった組織と協力し、市としてバックアップしながら、団体スポーツの受け皿を整備していくことを考えていただけないでしょうか
【対応状況】所管課等:文化スポーツ課
少子化により生徒数が減少している一方で、生徒の興味関心は多様化しています。基本的には生徒の興味を尊重し、現在の部活動の数を維持したいと考えています。人数が減った場合には、部員数が少ない他の学校と組んで大会に出ることも認められていますので、競技を続けていくことが可能です。
また、学区や市町村を超えた民間組織が行うクラブチームによるスポーツ振興が進んでいることや、少子化によって団体競技に限らず競技人口が減っていくなかにおいて、団体スポーツなどの特定のスポーツに限定した受け皿を市が整備することは、現在のところ考えておりません。しかしながら、子ども達が幼少期から多くのスポーツに親しみ、体験ができるように、天童市体育協会を中心に各種競技団体と連絡を密にしながらスポーツ振興を推進していきたいと考えています。
No.13 部活動指導員の配置状況等について
【提言・意見】
天童市内の各中学校に部活動指導員が1名ずつ配置されましたが、先生方の負担軽減にはつながっているでしょうか。お金がかかることなので簡単にはいかないと思いますが、支援員の数をもっと増やしていただければ、先生方が授業の準備などに専念できるようになって、子どもたちの学力アップにもつながるのではないかと思います。
部活動指導員の現在の状況と、今後の予定などについて、教えてください。
【対応状況】所管課等:学校教育課
天童市では、部活動指導員を中学校4校に一人ずつ配置し、一日当たり4時間勤務していただいております。これにより、これまで以上に生徒の安全確保が図られるとともに、教師にゆとりがうまれています。このことは、教師が学習指導に集中することを可能にし、より質の高い授業につながるものと考えます。国・県の制度設計では、来年度は全ての学校に1名を2時間ずつ、年間210時間配置したいとのことです。しかし、既に天童市では全4校に4時間ずつ年間960時間配置しております。予算のかかるところではありますが、今後はさらなる拡充をめざしていきたいと考えています。
No.14 寒河江市まで延びる路線の整備について
【提言・意見】
過去に、ラ・フランスセンターから藤内新田までの路線を寒河江市までの延長する話がありました。
この路線延長の話は、どのようになったのでしょうか。
【対応状況】所管課等:建設課
当該路線の計画について調査したところ、市の総合計画や幹線市道整備計画において、当該路線整備の検討を行った経過はありませんでした。
また、当該路線の整備について寺津地区から建設課へ要望された経過もありませんでした。
ただし、平成7年度から農林課が市内の周辺集落に呼びかけを行い、集落の未来像を各地区が提案して『むらづくり基本構想』を作成しております。寺津・藤内新田地区は、平成8年度に基本構想を作成すると共に内容を取りまとめ図化した構想図を市に提出しており、その図面の中に、最上川に橋を架け天童市と寒河江市を結ぶ道路が記載しています。
寺津・藤内新田地区は、『むらづくり基本構想』の事業以前から「寺津地区農村活性化住環境推進協議会」を起ち上げ、住宅団地や道路整備等を計画し事業実施に向け、地権者の同意書や申請書(県営ほ場整備事業計画設計申請書)を農林課経由で県に提出をしていたようです。
この基本構想については、平成10年3月に推進協議会の解散を持って事業が中止になったと聞いています。
担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704