行政

提言

市政への提言に対する対応状況

令和2年 市政への提言に対する対応状況

 

№1 高齢者の運転免許証自主返納の推進について

【提言・意見】

 高齢者生活交通支援事業としてタクシー券交付等を実施していただいていますが、家族の反対を押し切って「まだ大丈夫」などと過信して運転免許証の自主返納をしない市民がいて大変困っています。危険だと強く感じますので、積極的に高齢者に対して自主返納を促してほしいです。

 

【対応状況】 所管課等:生活環境課

 市では、高齢運転者の交通事故を防止するため、平成28年4月1日以降、運転免許証を自主返納した65歳以上の方を対象にタクシー利用券などを2万円分交付しており、これまでに880人から申請いただいたところです。

 現在、タクシー利用券を交付するほかに、町内会や老人クラブの会合等で講習会を開催し、高齢運転者の事故の状況や高齢者の身体能力低下に伴う運転技術能力の衰えに気付いていただけるようにし、運転免許証の自主返納について働きかけているところです。ぜひ、地域や家庭でも交通安全を話題にしていただき、その活動を実践していただけるようご協力をお願いいたします。

 

№2 高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種の助成回数について

【提言・意見】

 高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種の助成について、5月1日の市報で掲載されました。対象者であるため、担当課に連絡をしましたが、この予防接種の助成は生涯で1回であり、過去に1度助成を受けている場合は助成の対象外になるとのことでした。助成なしで接種を希望する場合、8千円自己負担しなければなりません。市長の「健康都市天童」という言葉が空しく感じられます。高齢者のために、5年ごとの助成について一考をお願いします。

 

【対応状況】 所管課等:保険給付課

 高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種につきましては、法令に基づき実施する定期予防接種であり、原則65歳時に実施することとされています。

 現在、市では高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種の接種率が約35%と高くないことから、国が定める接種対象者の経過措置に基づき、65歳のほか70歳から100歳まで5歳刻みの年齢の未接種の方を対象に助成を行っています。

 高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種については、国では複数回の接種を推奨していないこともあり、まずは接種機会を引き続き提供し、これまで接種を受けていない方の接種率向上を図る必要があると考えています。今のところ、任意接種となる2回目以降の接種についての助成は考えていませんので、ご理解をお願いします。

 

№3 バイオガス発電事業の実施について

【提言・意見】

 青森県十和田市のバイオガス発電の記事を読みました。天童市でもバイオガス発電を運営して財政を潤しませんか。

 汚泥や一般家庭からの生ごみを回収し、発酵処理して発生したメタンガスを火力発電に利用するほか、発酵後のかすを乾燥して肥料にして安価で販売したり、発電中に生じた熱を入浴施設や温水プールに利用したりしてはいかがでしょうか。ごみ回収、発電ができ、入浴施設や温水プールの利用料は市の利益になり、福利厚生にもつながるなど、再生可能な取り組みになると思います。

 

【対応状況】 所管課等:生活環境課

 青森県十和田市のバイオガス発電事業は、令和2年6月から稼働を開始しました。民間の株式会社が総事業費約22億円を投じて施設を整備し、年間発電量は一般家庭1100世帯分の消費電力に相当するものとされています。

 バイオガスの利活用は、資源循環、温暖化ガス削減に有効とされており、地域の持続可能な社会の形成に大きく貢献するものと期待されているところです。しかしながら、昨年2月、県内のバイオガス発電施設で爆発事故が発生したことや、処理施設の整備に係る莫大な初期投資、バイオ燃料の収集・運搬に要する費用、利活用の方法など様々な課題があることから、現在、市では、バイオガス発電事業実施の予定はありませんので、ご理解をお願いいたします。

 

№4 天童最上川温泉ゆぴあの回数券の有効期限について

【提言・意見】

 天童最上川温泉ゆぴあは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、営業は再開されたものの、営業時間の縮小や休止中の施設もあり、サービスの面からみても満足できるものではありません。

 回数券の有効期限は、今年3月末までに発売された回数券は9月末までで、それ以降は利用不可とのことですが、今の状況では、保有している回数券が使用しきれない状況です。

 有効期間を無期限にしたり、営業停止から通常営業に戻るまでの日数分を延長したりするなどの救済措置をぜひ検討ください。

 

【対応状況】 所管課等:生活環境課

 回数券の有効期限の延長については、天童最上川温泉ゆぴあの再開状況や新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、現時点では指定管理者のスポーツクラブ天童が令和2年12月31日までと検討しているところです。

 有効期限の延長が正式に決定次第、速やかにお知らせいたしますので、ご理解をお願いいたします。

 

№5 新型コロナウイルスに対応した避難所のあり方について

【提言・意見】

 今回の新型コロナウイルスにより、3密を回避した避難所のあり方を論議する必要があると思いますが、行政の動きが見えません。各地域に丸投げするのではなく、もう少し危機意識を持った危機管理体制を作ることが必要だと思います。

 

【対応状況】 所管課等:危機管理室

 近年の気候変動に伴い、風水害などによる甚大な被害が全国的に発生していますが、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大により、発災時における避難所の開設については、従来の考え方による対応では難しい状況です。そのため避難所における感染拡大防止の資機材(アルコール消毒、パーテーション及び体温計等)の整備を進めています。

 避難所運営も地区ごとに対応が異なることから、新型コロナウイルスの集団感染防止を考慮した避難所運営について、至急、自主防災会と協議を進めていきます。

 

№6 市外の地域おこし協力隊員と市内出身者のタッグマッチについて

【提言・意見】

 地域おこし協力隊員は、天童市だけではなく、ほとんど全ての市町村で、市外や県外の人を募集しています。これは、知らない土地で育った方々が新しい土地に来て、新しいすばらしい発見をすることができとても良いことだと思います。

 しかし、地元で生まれ育った人々は、気候や作物、地形、土、空気すべてを知っています。

 市外からの協力隊と、市のことをよく知っている地元の方々とのタッグマッチで、さらにすばらしい天童の発見をお願いしたいと思います。

 

【対応状況】 所管課等:市長公室

 地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲のある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度です。

 天童市では、現在3名の協力隊員がおります。

 ご提言のとおり、地域外の人材ならではの視点や、熱意のある活動が地域に大きな刺激となることが期待されます。地域に隊員がお伺いした際には、地域に住む方だからこそ知っている天童の魅力について教えていただくなどご協力をお願いいたします。

 

№7 市報てんどうの左綴じ・横書きへの統一について

【提言・意見】

 市報てんどうは、右綴じなのに縦書きや横書きがあり、違和感があり読みにくいです。右綴じで、左から右へとページをめくる動作に対して、記事が横書きのため、目線の流れがスムーズではなく違和感があります。

 

【対応状況】 所管課等:市長公室

 市報てんどうでは、市政に関する様々な情報を掲載し、市民のみなさんにお伝えしています。内容や種類も多岐にわたり、お知らせ・催し情報、健康情報、スポーツ・文化情報、地域活動や学校紹介、特集などがあります。

 それぞれの分野の記事によって縦書き・横書きを併用して使用していますが、記事の構成や内容の点からそれぞれに適した形式を使っています。また、縦書き・横書きを全体的に統一すると、紙面に変化がなくなり単調な構成になることからメリハリを付けるためにも両方式を併用しておりますので、ご理解くださるようお願いいたします。

 なお、県内の全ての市の広報誌でも右綴じ、縦書き・横書き併用の方式をとっております。

 

№8 学童保育所への支援拡充について

【提言・意見】

 市内で学童保育所の指導員をしています。市には、新型コロナウイルスへの対応に力を尽くしていただき感謝しています。

 しかし、現場としてはまだまだ厳しい状況です。特に今年度は、新型コロナウイルスの影響もあり、資源回収やこどもまつりの売り上げ等の事業収入も見込めず、元々厳しい運営がさらに苦しくなっています。働いている指導員の処遇も相変わらず良くなっているとは思えず、「この給料では貯金もできず将来が不安。」という声も多いです。このままでは、明るい未来が見えません。将来を担う子ども、それを支える保護者や指導員のために、市としても国に対して学童への予算拡充を強く訴えるなど、さらなる支援をお願いします。

 

【対応状況】 所管課等:子育て支援課

 小学校の臨時休校に伴い、放課後児童クラブの午前中からの開所にご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症に関する財政支援としましては、感染症対策としての消耗品及び備品購入に対し全額補助したほか、臨時休校期間中の通所自粛に伴う保育料の返還については、3月分に遡り適用するなど、支援してきました。今後は、感染防止のための備品及び消耗品の購入経費等への支援を検討しています。

 ご提言のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため各種事業を中止した場合、事業収入の減少が懸念されるところですが、市としては国の基準以上の委託料を支出するのは困難ですので、ご理解をお願いします。

また、放課後児童支援員の処遇改善につきましては、これまでも順次行ってきましたが、今後も国の処遇改善の基準額の改定に合せ適切に行っていきます。

 

№9 天童の歴史の授業について

【提言・意見】

 学業の中に地元天童の歴史の授業を取り入れていってほしいです。時々、天童の歴史の講座に参加していますが、小さい頃から地元の歴史を学び、その歴史の上に自分たちの生活があることを感じられたら、天童を愛する子どもたち、そして、後々天童を素敵なまちにする大人になっていくのではないかと思います。

 

【対応状況】 所管課等:学校教育課

 子どもたちにとって、天童の歴史を学ぶことは、ふるさとへの愛着と誇りを持ってたくましく生きる力を育むために大切であると考えます。

 天童市では、小学校3年生の社会科の授業の中で、副読本「わたしたちの天童市」を活用し、天童市における交通や土地利用、生活の変化などに着目して郷土の歴史を学びます。また、それぞれの小学校や中学校では、総合的な学習の時間などで地域の歴史や文化、様々な魅力を再発見する学習に取り組んでいます。

 さらに、今年度、中学校1年生を対象として、天童市の歴史や文化を幅広く学習することを目指した副読本の作成に向けて検討・研究しているところです。

 今後とも、子どもたちが地元天童の歴史を豊かに学ぶ学習の充実に努めていきます。

 

№10 市道楢ノ木1号線の拡幅について

【提言・意見】

 奈良沢の天童東幼稚園へのアクセス道路(市道楢ノ木1号線)の通行量が増加していますが、県道荒谷原崎線からの入口が狭く、かつ見通しが悪いため、これまでの事故が多発しています。現在、天童東幼稚園の増築工事も行われており、せめて入口付近だけでも至急拡幅してください。

 

【対応状況】 所管課等:建設課、子育て支援課

 本市における道路の拡幅事業などにつきましては、「天童市道路整備計画」に基づき実施しており、市道楢ノ木1号線の拡幅事業を実施するに当たっては、拡幅用地の対応をはじめ、地域の皆様との調整などが必要となり、早期に事業を進めることは難しい状況です。

 今後、皆様が安全に道路を利用していただくため、現地の調査や天童警察署からご指導をいただきながら、現段階でできる交通安全対策を検討していきたいと考えています。

 昨年7月にあそか保育園が開園し、また、令和3年4月に天童東幼稚園及び天童東第二幼稚園が認定こども園に移行することから、0歳から2歳までの利用児童が増え、本路線を送迎で利用する保護者が増えることが予想されます。

 天童東幼稚園等を運営する学校法人東谷学園からは、「保護者に対する交通安全の啓蒙と共に、送迎ルートを一方通行にするなど、対策を検討している」との回答を得ています。

この記事に関するお問い合わせ

担当課: 総務部市長公室
tel: 023-654-1111
fax: 023-653-0704

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